統率者:石の賢者、ダミーア

 統率者デッキはTRPGのキャラクターみたいなもので、強さだけではなく対戦相手の興味を引く意外性も重要だ。そこで経験を積んだプレイヤーはデッキにちょっとしたサブテーマを仕込んでいる事がある。例えば赤白のデッキに伝説の人間を大勢入れてみたり、マイナーな部族のカードを揃えてみたりといった具合に。

 私が人生で最初に組んだ統率者デッキ「石の賢者、ダミーア」は大量の土地を並べる上陸デッキだが、実はLegendsのレアカード<Eureka>でパーマネントのマナコストを踏み倒すというサブテーマを持っている。


Deck Name「Eureka Seven」

統率者<石の賢者、ダミーア>

土地43枚
<森>×11
<沼>×4
<島>×4

<Underground Sea>…デュアルランド
<Bayou>
<Tropical Island>
 
<湿った墓>…ショックランド
<草むした墓>
<繁殖池>
 
<やせた原野>…サイクリングランド
<孤立した砂州>
<平穏な茂み>
 
<ディミーアの水路>…バウンスランド
<ゴルガリの腐敗農場>
<シミックの成長室>
 
<ガイアの揺籃の地>
<カルニの庭>
<ボジューカの沼>
<苔汁の橋>
<死の溜まる池、死蔵>
<ヨーグモスの墳墓、アーボーグ>
<統率の塔>
<邪神の寺院>
<家路>
<ヴェズーヴァ>
<すべてを護るもの、母聖樹>
<Maze of Ith>

アーティファクト4枚
<太陽の指輪>
<金属モックス>
<金粉の睡蓮>
<浄火の板金鎧>

プレインズウォーカー1枚
<野生語りのガラク>

エンチャント7枚
<春の鼓動>
<森の知恵>
<ファイレクシアの闘技場>
<全知>
<カルニの心臓の探検>
<繁茂>
<楽園の拡散>

インスタント・ソーサリー26枚
<遥か見>
<探検>
<木霊の手の内>
<耕作>
<砕土>
<爆発的植生>
<刈り取りと種蒔き>
<粗野な覚醒>

<強迫的な研究>
<思案>
<渦巻く知識>
<夜の囁き>
<未知な領域>
<無限への突入>

<滅び>
<灰は灰に>

<動く死体>
<全ての太陽の夜明け>
<壌土からの生命>

<Eureka>
<複製の儀式>
<歯と爪>
<起源の波>
<双つ術>
<呪文ねじり>
<忌むべき者の軍団>

クリーチャー18枚
<ゼンディカーの報復者>
<堕ちたる者、オブ・ニクシリス>
<猛り狂うベイロス>

<風見明神>
<永遠の証人>

<黒死病の悪魔>
<ダークスティールの巨像>
<現し身人形>
<墓所のタイタン>
<氷河跨ぎのワーム>

<真面目な身代わり>
<迷える探究者、梓>
<ムル=ダヤの巫女>
<ウッド・エルフ>
<睡蓮のコブラ>
<彼方地のエルフ>
<桜族の長老>
<深き闇のエルフ>


 <石の賢者、ダミーア>で毎ターン手札を7枚まで補充して、<Eureka>でパーマネントをすべて展開、次のターンまた7枚まで補充して<永遠の証人>で墓地から<Eureka>を回収する…このシナジーが上陸の速度を飛躍的に向上させる。特に<風見明神>と<Eureka>の組み合わせは最大威力の<起源の波>にも匹敵する。4ターン目に<ダークスティールの巨像>を出現させるのも面白いが、他のコスト踏み倒し呪文と違って<Eureka>は手札の土地カードを全て戦場に出せる為、このデッキではさながら使い切りの<マナ結合>としても機能する。

 <無限への突入>と<Eureka>の組み合わせは、合計16マナもかかるがライブラリーのパーマネントを全て戦場に出す事ができる。<堕ちたる者、オブ・ニクシリス>と20枚以上の土地が戦場に出て、<黒死病の悪魔>で結構な量のダメージが入るので、大抵は決まったターンに勝てるだろう。<Eureka>から<全知>を出して、そこから<無限への突入>につなげてもよい。

 デッキの構造上基本土地サーチが多く1ターンに時間がかかることから、同じくプレイに時間がかかる汎用サーチカードや<師範の占い独楽>を入れていないので、ゲーム中に<Eureka>を引かない可能性は高い。そういう時は<春の鼓動>や<迷える探究者、梓>で一気にマナ加速をして素早く<全知>、<歯と爪>までつなげたいところだ。

画像引用元:http://magiccards.info/query?q=damia

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